バイリンガル子育て拝見

国際結婚ファミリーをインタビュー。バイリンガル育児の喜び、戸惑い…その奮闘ぶりをリポート

■トモコカリーさん/夫・ジェフさん/透真君(3歳)、啓くん(0歳)

 トモコさんは、ジャズベーシストとして活躍中の旦那様と、元気な二人の男の子と東京都内に4人暮らし。
 日本の高校を卒業したトモコさんは、アメリカのテキサス州立大学へ進学しクラシック音楽を専攻。そこで学部が違ったものの、同級生だった現在の旦那様のジェフさんと出会い、お付き合いが始まったそう。
 卒業後、トモコさんは帰国。早々に日本で就職活動を開始し、テレビ局に勤務。アニメのグッズ関連の著作権などを、海外と交渉する仕事を担当し、忙しい日々を送っていたため、ジェフさんのことはしばらくほったらかし気味(?)に遠距離恋愛を続けていたところ、なんとジェフさんがアメリカから日本まで、トモコさんを追いかけてきて見事ゴールイン!というなんともうらやましいお話です。
 幼いころに海外に住んでいた経験があり、大学で海外留学という道を選択されたトモコさんですが、「自分の子どもには、その子のアイデンティティが確立するまでは、日本で日本語をしっかり身につけさせたい」ときっぱり。そう決意するに至った経緯など伺ってみました。

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▲ベーシストのジェフさんはほぼ毎日ホテルなどでライブをして忙しい毎日。それでも、お仕事が夜からのことが多いので午前中は子どもたちを公園に連れ出してくれることも多いとか。


Q)ご家庭では、英語と日本語、どちらの言葉を使ってコミュニケーションをしているのですか?

基本的に私と子どもたちは日本語、彼と子どもたちは英語、私と彼は多少混ざっているものの、ほとんど英語で話しています。

Q)バイリンガルならでは!と思う子どもたちの言動はありますか?

透真に関しては、もう3歳なのでよくおしゃべりをするようになりましたが、英語と日本語を上手に使い分けていますね。しかも、時々ジェフが話す言葉の単語がちゃんとわからなくても、英語の抑揚を使い分け、英語っぽく真似をして話をしようとするのが面白いです。

Q)トモコさん自身、小学生時代に、ご両親のお仕事の関係でアメリカに長期で滞在されたり、大学時代にアメリカへ留学されたご経験がありますが、子どもたちにもインターナショナルスクールに通わせたり、海外留学をさせたいと考えたことはありますか?

今は考えていません。とりあえずのところは今後も日本で生活するつもりなので、子どもたちにはまずしっかりとした日本語を身につけさせたいと考えています。

自分は、小学校1年生の時に渡米したのですが、そのときに、「自分のアイデンティティはなんだろう?」ということにすごく悩んでしまったんです。
5年生になったとき帰国したのですが、帰国後もずっとその悩みはついてまわりました。
アメリカの学校になじんでしまっていたからか、今度は、日本の学校生活に「違和感」を感じるようになってしまっていたのです。自分は日本に帰国したのになじめない...。

だから、大学を選ぶ時に、自分が感じるその「違和感」とは何なのか確かめようという気持ちもあって、アメリカの大学に進学することを決めたのです。
でも今度は言葉の問題で悩んでしまって...。
 そういう経験があるので、子どもを海外に行かせるのは、しっかり自我が形成されてからの方がよいと思っています。
また、上の子どもは、今年から日本の幼稚園に通わせています。英語、日本語が中途半端になってしまうことは、子どもを混乱させてしまうだけなので、絶対に避けようと思いました。家庭では夫と私とそれぞれ言語を使い分けていますが、大事なところは基本的に日本語が中心です。

Q)言葉に関してはまず日本語をということですが、アメリカ的な子育てを取り入れているところはありますか?

夫も私もあまりこだわらない方なので、日本式、アメリカ式という風に決めてしているしつけなどは特にはありません。でも、夫の子どもに対する接し方に学ぶことは大きいですね。

 とくに夫は、子どもを叱るときに「Time Out」という言葉をよく使います。
例えば、子どもが遊んでいるときに、こちらが何度同じことを注意しても、子どもたちがなかなかやめようとしないときなど、「Time Out」といって、とにかく遊びを終わらせてしまうのです。そして、子どもたちをその場から引き離し、別の部屋にひとりにさせてしまいます。アメリカでは、悪いことをするとすぐに子どもを自分の部屋に閉じ込めたりするのですが、それは、子どもに、ひとりで自分のしたことを自分自身で考え、反省させるためなのだそうです。
私はついその場でキーっと怒ってしまいそうになるのですが、そうすると、怒っている自分の方が感情的になるばかりで、肝心なことは子どもには伝わってないってことありますよね。だから、「Time Out」といって別の部屋に子どもをひとりにさせることは、一見かわいそうに思えますが、お互いに気持ちが切り替わり、冷静になって考えられるし、よいしつけの方法だなと思うようになりました。

Q)アメリカからご主人のご家族が遊びに来られる時に、日本とアメリカの違いを指摘されることはありますか?

離乳食を手作りしていることに驚かれました(笑)。
「Woo! great!」とかいってくれるんですけど、あきらかに、「まあ、よく頑張ってるわねー」といった雰囲気です(笑)。あちらでは生後3か月くらいたつと離乳食がスタートするのですが、瓶詰めのレトルトを使うことがほとんどのようです。

それから、外出先で子どもたちが大きな声を出したり、走り回ったりするとき、私はついつい追いかけて注意をしたりするのですが、義母からは「放っておきなさい」と言われます。大人がいちいち子どもを相手にするから子どもは調子に乗って面白がる、というのです。
それから、大人の時間、子どもの時間はちゃんと分けるように、ということはなんとなく言われますね。

Q)最後にジェフさんに質問。日本とアメリカの子育ての違いを感じることはありますか?

ぼくもあまり日本だから...アメリカ的には...というこだわりはないのでよくわかりませんが、アメリカの場合、子どもを近所の人や、友人などに預けて夫婦ででかけたりするのはあたり前のことでした。でも、日本では子どもをあまり他人に預けられない雰囲気があるなと感じることがあります。もっと気軽に子どもを預けられる環境があるとよいのにな、と思うことはありますね。

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▲二男の啓君。長男ほど手がかからないというが、そろそろやんちゃ盛り?

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