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ドイツの子育て論~日本とここが違う!~

ドイツで出産し、子育てをしているからこそわかる、日本との違いというものがいくつかあります。

そして、育児の内容によっては、ドイツスタイルが良いとか、ジャパニーズスタイルが良いとかあるので、一概に「ドイツに住んでいるのだからドイツ風に育児をするべき」とは言えないと私は思っています。

例えば、ドイツの場合、ドイツで大ベストセラーのA・カスト・ツァーン氏著書「赤ちゃんがすやすやネンネする魔法の習慣」(ドイツ語では、「Jedes Kind kann schlafen lernen」」)にもあるように、赤ちゃんのときからベビーベッドに寝かされ、泣いてもすぐに抱っこしないことが推奨されています。

確かにドイツ人の家庭では、ほとんど例外なく、子ども部屋にベビーベッドが置かれ、赤ちゃんのときから一人で眠る訓練がなされているようです。

私の場合、ベビーベッドはもちろん用意したのですが、娘はなぜか泣いてばかりで眠ってくれず、また横で寝てくれた方が寝ながら授乳できるので楽ということもあり、一緒の布団で眠る習慣ができてしまいました。

日本では家族がみんなで眠るのは一般的ですよね。私はこの日本スタイルを気に入っています。

娘は現在八歳になり、自分の部屋に高台のベッドがあります。そのベッドでも一人で眠れるのですが、週末や学校がお休みのときは、私たち夫婦の寝室で一緒に眠っています。夫が左、娘が真ん中、私が右で、まさに川の字になって就寝します
 
あと、一緒に眠る利点としては、横になって日本語の絵本を読み聞かせしたり、日本の小学校の教科書を音読させたり、少し日本語の勉強ができることです。

そして、ドイツ人の友人知人からは、「え~、いまだに一緒に眠ってるの?」と変人扱いされそうなので声を大にして言えないのですが、子どもの精神的な安定という点では、家族みんなで眠ることは悪いことではないのではないかと私は考えています。 

なぜなら、娘を見ていると、娘の心の安定具合が見えるからです。

学校が始まると、気合いを入れるためか、自分のベッドで眠ってくれるし、そのうち体が大きくなってくると一緒に眠ることもできなくなるので、このまま自然の流れで、彼女の判断に任せようかと思っています。

「大人の時間と空間」と「子どもの時間と空間」がはっきり区別されているのも、ドイツ流だと言えると思います。これはきっと、子どもが一人で自分のベッドで眠る習慣ができていることからきているのでしょう。

また子どもが眠る時間も早いです。

小学生の場合、19時に就寝する習慣が一般的で、遅くとも20時には子どもたちはベッドに入らなければなりません。私の娘の場合、就寝時間は21時~22時なので、これもまたドイツ的には遅すぎることになります。 

ドイツでは子どもが眠ってしまうと、大人だけの時間になります。夫婦で一緒にテレビを見たり、その日あったことを語らったりして過ごすのが一般的です。

娘が幼稚園に通いだし、初めてできたドイツ人のママ友の家に行ったとき、感心したことがありました。

それは、子どもたちが、私たちがいるキッチンに来て、「ママ、一緒に遊ぼうよ~」と誘いにきたとき、「ママはみどりとお話してるから、みあちゃんと二人で遊んでね。ゲームをしてもいいし、テレビを見てもいいし、何がしたい?」と聞いて、「じゃあ、一緒に遊ぼうね」と決して言わなかったことです。 

なるほど、ドイツでは「大人の空間」と「子どもの空間」もきちんと区別されているのだなあと思いました。

大人が話しをしているときに、子どもが割って入ることも、ドイツではタブーなので、子どもは必ず叱られます。例えば、「ママは今みどりと話をしているの。お話が終わるまで待ってね」と冒頭の彼女は子どもに優しく説明していました。

ドイツ人の大人の良いところは、子どもをちゃんと一個人として対応するところでしょうか。

だからこそ、ちゃんと説明して子どもが納得するように努力するのだと思います。

ただ私はこのドイツ人の友人のように、娘にちゃんと、「大人の時間や空間」と「子どもの時間や空間」が存在することを説明して徹底させているかと言うと、できていないように思います。

特に、大人の話に子どもが割って入ることを許してしまっているので、改善すべき点でもあります。 

このあたりはもしかしたら日本スタイルを私はひきずっているのかもしれません・・・。

私が今だ、保育士さんに感謝しているエピソードとして、こんなことがありました。

それは、娘が2歳のときで、ドイツの保育園に通っていたときの話です。 

娘は自分の要求を強く押し通すようになり、実行されないと愚図る「魔の2歳児」状態でしたので、私は会社の仕事をしなければならないことを理由に、娘の要求をそのまま受け入れていました。 

家だけで使うようにと思って買った、ミニヒールがついていて足首のベルトがないキッズサンダルを保育園に履いて行くと言い出し、「危ないから運動靴を履いていきなさい」と言っても押し問答になり聞かず、このままではバスの時間に遅れると判断し、そのまま行ったところ、案の定、ドイツ人の保育士さんから私は注意を受けました。 

「お母さん、ちゃんと境界線を引いてあげてください。子どもには、ここまではやってもいいこと、ここからはやってはだめなこと、というルールが必要なのです。そのルールは親が作ってあげないといけないのですよ。子どもの自主性に任せていたらとんでもないことになりますよ。今からしっかりしつけてくださいね」

それまで、会社の仕事に追われ、子どもと向き合う時間をちゃんと作ってなかったことに気がつき、深く反省しました。そして、そんな助言をはっきり私にしてくださったこの保育士さんのおかげで、私の育児スタイルも急激に変わっていったのです。

子どもと向き合うことは、時間がかかることなので、とても忍耐がいることです。

私は娘と心のコミュニケーションを図れるよう努力するようになっていきました。

引っ込み思案の娘なので、何かを話始めると、「後でね」とは言わず、なるべくすぐに聞くようにしています。そして、「ママは100%あなたの味方だから」という私の気持ちがどうか伝わりますようにといつも願っています。 

子育てはこれからもまだまだ続きます。ドイツ流と日本流の良さをミックスさせた方法で実践していきたいと思います。

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プロフィール

ゲッべルみどり

ゲッべルみどり

ペンパルで知り合い、遠距離恋愛を続けていた、ドイツ人の夫との結婚を機に1993年に渡独。

ドイツ語を猛特訓しながら、現地で就職活動を行い、最初にアルバイト・パートとして5年間ジェトロに就職。
その後12年間ドイツ企業3社で会社員として勤務。2004年からは、中間管理職として、ドイツ人の上司や同僚、部下と悪戦苦闘しながら働く。

転職、昇進、育児休業、復帰、解雇、失業など、さまざまな経験を経て、2009年に独立。
現在は、フリーランスで、ビジネスコーディネート兼ゲームのテストサービスを行っている。
2歳年上の夫、7歳の長女とミュンヘンにて3人暮らし。

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