連載コラム from Germany メガ★お母さんになろう!

~海外で、仕事もプライベートも成功させたいあなたへ~

 「メガ☆お母さん」になるための方程式


私にとって、メガ☆お母さんのイメージとは、スーパーウーマンではなくて、お母さんなんだけど何か一つキラキラしているものを持っている人です。

そのキラキラは、誰もが驚く何かというよりは、だんなさんや子どもが「妻はすごい」とか「お母さんはすごい」と思ってくれる何かであり、もちろん自分自身が「私が一番好き」と思える何かを指します。

そのキラキラを持つためにはどうすればいいのか。それは、プライベートと仕事の両方を充実させて満足感を得ることだと思います。

では、プライベートと仕事の両方を充実させるためには一体どうすればよいのでしょうか。


それにはまず、自分だけの「幸せの公式(ドイツ語でいうゲミュートリッヒであること)」を見つけることから始まります。

私はドイツに住み始めて十年が過ぎた頃、私なりの幸せの公式を見つけました。なぜ十年経ってからかと言いますと、それには理由があります。それは結婚して九年目で赤ちゃんを授かったからなのです。

だからと言って、幸せの公式を見つけるために絶対に子宝に恵まれなければならないというものではありません。夫婦二人でも、ましてやお一人様であっても、自分らしい幸せの公式を見つけることはできるはずです。

ただ、私にとって、ゲミュートリッヒであるためのキーワードが、3つあっただけのことなのです。それは、「安心感」と「感動」と「達成感」。


安心感は夫から、感動は娘から、達成感は仕事から与えてもらっています。

公式にするとこうなります。

安心感(夫)+感動(娘)+達成感(仕事)=私の幸せ(ゲミュートリッヒであること)

結婚して17年目に突入し、新婚気分はとっくに薄れ、すっかりお父さんとお母さんになってしまった私たちですが、それでも夫の帰りが遅くなるとパニックする私がいます。何かあったのではないかと不安で心配になり、娘に「パパ、遅いね~」と連発してしまうのです。

また寡黙な夫なので帰宅してからもベラベラと話すわけでもなく、食事をした後コンピュータの前に座って自分の世界に入ってしまう人なのですが、それでも私がプライベートや仕事で抱えているストレスを受け止めてくれて、重みのある一言を言ってくれたりします。

例えば、私が続けたいけどどうしようか悩んでいる案件については、「みどりはできるのだから頑張りな」と言って背中を押してくれますし、辞めたいけどどうすればいいのかわからない案件だったりすると、「意味がないからさっさと辞めちゃえば」とさらっと助言してくれたりするのです。そんなとき夫からもらう安心感は例えようもないくらい大きくて、夫への愛情も再認識できます。

最近特に思うのですが、私と娘はシンクロすることが多いです。

例えば今日もスーパーの買い物の帰りに、「日本の実家に住む老犬はあとどのくらい生きられるのだろうか」とふと考えていると、隣りで歩いていた娘が家の近くに流れる小川の側にある大きな木の下に行って積んだ花を置き、「○○が亡くなったらここにお墓を作る」と言って同じタイミングで同じことを考えていたのです。

そんな思考のシンクロがたまに起こるので、娘との絆の強さを感じずにはいられません。あきらめかけていた妊娠でしたので、娘は待望の赤ちゃんでした。本当に本当にママになることが待ち遠しくて、お母さんになってからも娘との日々が楽しくて、娘は私に感動を与え続けてくれています。


「これまでの自分」を振り返って


日本での会社員時代も含めると足掛け21年仕事をし続けている私です。仕事をしていない自分が正直想像できません。夫と結婚して、娘が生まれてからも、私は仕事している自分を最優先にしてきました。そんな理由から、私は、「だめ妻」、「だめ母」でもありました。夫にも娘にも我慢してもらったり、寂しい思いをさせてきたためです。

なぜ仕事を最優先してしまったのか。

それは責任感が強いというのも理由の一つですが、仕事の達成感を得ることでしか、自分の価値が見出せなかったからだと思います。そのために、会社でも家でも通勤途中でも、ただひたすらがむしゃらに仕事をしてきました。

モバイルゲーム開発会社とコンピュータゲーム開発会社にて中間管理職に就き、私は仕事人としての自分にやっと満足することができました。私の仕事人生の中で頂点を極めたと言っても過言ではありません。起業してからは、この仕事の達成感を会社員時代のときほど必要でなくなってきていることを発見したのです。

最近思います。幸せの公式の数式は変化するのかもしれません。リストラされるまでは、安心感(20%)+感動(30%)+達成感(50%)だったのが、起業してからは、安心感(30%)+感動(45%)+達成感(25%)と比重が変わってきているのです。

「ゲミュートリッヒであること」は、例えるならば、「温泉につかって、極楽極楽と思うこと」に近いかもしれません。「あ~、いい湯だなあ」と思う瞬間が「ゲミュートリッヒ」なのです。真っ裸でいるので完全に無防備な状態であるにも関わらず、手足を伸ばして頭からつま先までポカポカと温かく夢見後地にさせてくれますよね。この心の状態を作り出すことができれば、いつでも「ゲミュートリッヒ」でいられるのだと思います。

私は幸せの公式を見つけたのに、「達成感」の部分で、夫と娘への罪悪感があり、まだまだ「メガ☆お母さん」になれていない自分を感じていました。

では、「メガ☆お母さん」になるためにはどうすればいいのか。


それは、「肩の力を抜くこと」なのです。

今の私は41歳。モバイルゲーム開発会社を2年前の秋に解雇され、その後、コンピュータゲーム開発会社に転職して、そこも昨年の秋に解雇されました。2年連続のリストラは私の会社員人生の継続を阻止し、今は起業してフリーでビジネスコーディネートとiPhoneアプリのテストをしています。


3年前にバリバリと責任ある仕事をしていたときは、本当に肩に力が入っていて、「品質管理責任者の私が第一線で頑張らなければいけない」と、自分で自分に気合いを入れていました。

今の私はフリーランスという不安定な仕事に就いてしまったのですが、肩の力が良い具合に抜けていて、自分の内なる声に耳も傾けられるので、会社員として働いていたときよりも更に集中して仕事ができているように思います。そして、夫や娘との心地よい時間を楽しむ余裕が持てるようになりました。

やっと、本当の「メガ☆お母さん」になりつつあるのかもしれないと感じ始めています。

中間管理職時代は、バリバリ働きながら子育てもこなす女性だけを、「メガ☆お母さん」と呼ぶことができると思っていたのですが、そうではないことに気がつきました。


だって、今の私も、ホームオフィスで仕事して子育てや家事もこなす立派な「メガ☆お母さん」だからです。

いいえ、ホームオフィスで働くお母さんだけではありません。家庭を助けるために内職をしたり、趣味を生かした仕事をしたり、ボランティアをしたり、アルバイトやパートをしたり、そんなお母さんたちもプライベートが充実していて家族を愛していれば、誇り高き「メガ☆お母さん」なんです!!

誰かが言ってました。

「40歳からの人生は、30歳から40歳になるまでの10年間で頑張ってきた自分の貯金」

ということは、これから私が50歳になるまでに頑張ろうと思って実践することは、50歳になってからの人生への貯金になるということですよね。

そう思うと、わくわくしてきました。

娘の成長が一番の楽しみなので、娘との時間をもっと作りたいと思っています。そして、夫にはこれからも健康で私の良き理解者であって欲しいと願っています。私のフリーランスの仕事ももちろん軌道に乗ることを期待しています。

今まで私のコラム「メガ☆お母さんになろう」を読んでくださって本当にありがとうございました。みなさまもご自身の「幸せの公式」を見つけてくださいね。

 

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プロフィール

ゲッべルみどり

ゲッべルみどり

ペンパルで知り合い、遠距離恋愛を続けていた、ドイツ人の夫との結婚を機に1993年に渡独。

ドイツ語を猛特訓しながら、現地で就職活動を行い、最初にアルバイト・パートとして5年間ジェトロに就職。
その後12年間ドイツ企業3社で会社員として勤務。2004年からは、中間管理職として、ドイツ人の上司や同僚、部下と悪戦苦闘しながら働く。

転職、昇進、育児休業、復帰、解雇、失業など、さまざまな経験を経て、2009年に独立。
現在は、フリーランスで、ビジネスコーディネート兼ゲームのテストサービスを行っている。
2歳年上の夫、7歳の長女とミュンヘンにて3人暮らし。

 ・ブログ
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